こんにちは、とまじゅです。
はじめに
日に日に寒くなってきて、冬にはバイクに乗らない僕にとっては、バイクシーズンも終盤に差し掛かってきました。
古いバリオスに乗っていて、エンジンの掛かりが悪い上に、走っていてエンジンが温まっていても、エンジンを切ると掛かりにくいことまであります。
そんなエンジンが不調のバリオスで岐阜県山県市にある、西洞林道を走ってきました。
西洞林道について
この林道では、宝来峡、廃村・集落跡、廃神社、渓流、紅葉、円原川の伏流水、宝谷鉱山跡など、見どころが多くあります。
林道を通り抜ける間に、熊、鹿、猿に遭遇しました。
今回は、バイクに乗り、岐阜県山県市の西洞林道を通り抜けて、神崎まで走りました。
季節的に落ち葉はありますが、全面舗装された林道なので、ネイキッドタイプのバイクでも走れます。
僕は実際に250㏄のバリオスで走りました。
アクセス
この林道は、岐阜方面から向かうと国道256号線を北上し、途中から県道196号線へ入ります。そのまま柿野川沿いを走ると途中で分岐があり、西洞と東洞に分かれます。
目印は石神正敏商店さんです。
地図で見ると、石神正敏商店さんを直進すると東洞。
商店を過ぎて、すぐに左の橋を渡ると西洞です。地図では道が続いてませんが実際には林道が続いています。
ちなみに、林道へ行くまでの道も、走るのが気持ちいい田舎道です。
西洞林道へ
☝この2枚の写真は林道入り口ではなく、林道の途中にあるので、入り口の目印にはなりません。
宝来峡
宝来峡。ここは、ネットで調べても公式な説明はなく、個人のブログに載っているだけでした。
宝来峡植樹記念の表示があります。この記念碑の裏には平成十四年八月吉日と書かれていました。
道沿いの渓流が狭くなり、滝と淵になっています。道沿いから見学でき、紅葉と相まってとても綺麗です。
ここでアマゴとか釣れるかなーと考えていたら、くぎを刺すように禁漁区の表示が出てきました。
廃神社
宝来峡を通り過ぎ、集落跡の石垣をいくつか過ぎると、しばらくして右側(川の対岸)にかつての小さな神社があります。
☝対岸の道から見ると木や草にまぎれてわかりにくいです。
現在は放置され廃神社となっています。
実際に対岸に渡り神社のそばまで行ってきました。
神社の名称はここでは、わかりませんでした。
結構急な階段を上ると半壊している祠があります。
100円が賽銭として置かれていました。
余談ですが、路肩にバイクを止めて廃神社を散策していると、木材を積んだトラックにクラクションを鳴らされました。
路肩がぬかるんでいてバイクをどかさなと通れなかったみたいです。
その運転手に話を聞くと、やはりかつての神社であると教えていただきました。
さらに運転手は「このままいくと昔の集落のマップがあるから見てみ」と。
集落跡と西洞の人家分布図
廃神社で聞いたマップはどんなのかワクワクしながら走っていると…
マップがありました。
かつて住んでた人が、故郷を偲んで建てたのでしょうか…
この「西洞の人家分布図」を見て先ほどの廃神社が「秋葉社」という名称であったとわかりました。
かつては何件も家があったんですね。
そのうちの一か所を散策してみました。
生活を感じさせるものが見つかります。
東芝のテレビに炊飯器や鍋。子供用のサンダル。
そしてかなりの酒好きだったのでしょうか…一升瓶がたくさんあります。
このマップの側にはまだ人の出入りがある建物もあります。
建物が管理されていて、橋は新しいです。
この林道は走っているといくつも立派な石垣があり、かつて、民家があったと思われるところがいくつもあります。
道の分岐から峠へ
さらに林道を進んでいくと、舗装が途切れ砂利道になります。
この道はチェーンが張られ、通れません。
☟写真の道はカーブの先が未舗装
少し戻って、途中の舗装された道に曲がると神崎まで抜ける舗装道になります。
そして、ここからが峠道となります。
この分岐まで来ると集落跡はありません。
舗装は割と新しいですが、落ち葉があるため、バイクの運転は慎重に…
☝このような路網整備加速化事業というのがあるため、峠に入ると舗装が綺麗に整備されているんですね。この表示は峠の頂上にあります。
またも余談ですが、このこの峠の下りで、人生で初めて野生の熊に遭遇しました。
熊はバイクのエンジン音で逃げていきましたが、怖かったです。
古いバリオスに乗っているので、この林道走ってる間にも一旦、エンジンを止めていたらと思うと…
熊に遭遇する少し手前で、バイクから降りて写真を撮ったりしていたので、バイクから降りたタイミングじゃなくて本当に良かったです。
円原川の伏流水
峠を越えると、やがて円原川に突き当たります。
ここで日本一の伏流水書かれている看板を見つけ立ち寄りました。
この伏流水は山県市の公式ホームページでも紹介されています。
とても綺麗な水が流れています。
岩の隙間から流れ出てくる水が伏流水だそうです。
苔で覆われた石がいい雰囲気ですね。
ここは、季節と時間帯が合えば、霧の中に陽射しが射してとても幻想的な雰囲気の場所になるみたいです。
宝谷鉱山散策路
円原の伏流水から少し下ると、すぐに宝谷鉱山の散策路があります。
☟写真のようなコンクリートの建造物と散策路があります。
このコンクリートの建造物の中が円原の伏流水の臨時駐車場と書かれていました。
☝写真の左側が散策路になります。
散策路が設置はされていますが、草木が生えて道を阻んでいました。
幸い登山靴を履いてきていたので草木を掻き分け、散策路を歩いてみました。
鉱山跡と聞いてなにがあるのかワクワクして歩いていくと…
特にこれと言ってワクワクするものはなかったです。
が、他の方が書かれているブログには、散策路を過ぎてさらに、進むとちゃんと鉱山跡があるようです。
☟詳しくはこちらの記事へ
最後にトラブルが…
最後に試練が…あと少しで一般道というとことで、工事のため通行止めに…
この長い林道を折り返すほどガソリンもない…
工事現場の方に事情を説明し、30分ほど待って、何とか通してもらうことができました。
事情を理解し快く通してくれた工事現場の方に感謝です。
☝豪快に山が崩れていますね。
おわりに
今回の林道は、ドキドキハラハラの連続でした。
スマートフォンの電波が届かない状況で、エンジンがいつ掛からなくなるかわからなバイクで走るのは、リスクが高いですね。
バイクのバッテリーの充電は、しっかりと確認しておかないといけないですね。
そして野生生物との遭遇は、自分の注意ではなかなか回避でいないリスクではありますが。回避できるリスクは回避して林道に臨んでください。
林道では一般道では味わえないスリルがありますが、思わぬトラブルや危険もあります。
最後に余談
家に帰ってから妻に、熊に遭遇したことを伝えたら「危ないなぁ山はやめて」と言われました。
そこで熊対策を3つ提案して、どれを実践するべきか聞いてみました。
- バイクの整備をしっかりして、エンジンがちゃんとかかるバイクで行く。
- 体を鍛えて熊に対抗できるようにする。
- 不用意に林道へは行かない。
このボケにツッコミを入れることなく、スルーされました…
11月も半ばに入り冬にバイクに乗らない人にとっては、バイクシーズンも終盤に入りました。
日に日に寒くなってきています。防寒対策はしっかりしてツーリングに行きましょう。
ではまた!!
☟熊対策に撃退スプレー
☟バイクのバッテリー充電器
☟これからの季節は防寒をしっかりと。