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音楽療法について。

こんにちは、とまじゅです。

 

 

たまには看護師らしいブログでも書こうと思います。

 

看護学生の時、実習先で音楽療法を見学する機会があると思います。

 

なんとなく、高齢者の娯楽や気分転換、認知症患者によい影響があるのはイメージできると思います。

 

学生時代に見学した際の感想は…

認知症患者にいい効果はあるかもしれないけど、実際に効果あるのかな?」というのが正直な感想でした。

 

ですが、データをとってみると実際に認知症患者に様々な良い効果をもたらすことがわかっています。

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看護師への道 【准看護学生②】

こんちには、とまじゅです。

 

 

高校を卒業してから、7年間デスクワークをしていなかったため、机に向かって勉強するのが苦痛だった。

 

肩が凝るというか、怠いというか…とにかく体を動かしたくなってくる。現役で入学した人にとっては苦痛はないと思うが…。

 

 

看護学生はグループワークが多い。

准看護学校に入学して、感じたのはとにかくグループワークが多い。

 

そして、話し合ったことについて、発表する。

この時、男は発表を任されたり、押し付けれることが多い。しかも、だいたいの男は断れずに発表させられる。

 

発表自体は苦ではなくても、グループワークで意見がまとまっていないのに、発表を任された時は大変だ。その場で、それっぽくまとめないといけない。

 

 

看護学生はレポート提出も多い。

グループワークに負けず劣らず多いのが、レポート提出。

先生はなにかにつけて、レポートを書かせたがる。

 

これも入学して間もなくから、卒業するまで頻回に宿題として出される。

 

最近の学校は、看護師になると電子カルテであることが多いため、パソコンを使ってレポートを書いてもいいというところもあるそうだ。

僕が行っていた学校は手書きが義務付けれれていた。

 

書痙という症状のある僕は手書きでレポートを書くことがかなり苦痛だったのを覚えている。

 

 

 

 

看護師への道 【准看護学生①】

こんにちは、とまじゅです。

 

 

ここでは、自分が看護師になった経緯や学生生活について、何回かに分けて書こうと思う。

「お前の自伝なんて興味ないよ」と思われそうですが、社会人経験者や男性など、看護師を目指したいけど、不安もあるって人の参考になればと思う。

 

 

まずは自分のことを…

高校を卒業し、実家を出て自動車関係の会社に就職。退職し准看護学校2年→看護学校2年課程へ。就職し急性期病棟配属。

 

高校のころは、東証1部に上場している会社に就職しようと思い、上場企業に就職した。

上場企業でもリーマンショックや海外の災害など、経済の影響はもろに受ける。

そして、高校時代に、身近な会社の倒産を目の当たりにした。

この経験から、看護師への転職を決意した。

 

今更、親に学費もお願いできないし、公立の3年課程の一般入試や社会人入試を7校ほど受けたが、見事に全て不合格。

ちなみに一般入試では倍率が4~5倍、社会人入試だと20倍というところもあった。

受かったのが、私立大学の看護学部准看護学校

 

准看護学校の入試は中卒レベルだ。
とはいえ、勉強から離れていたので、それすら難しかった。

公立学校で連敗していたので、准看護学校でも合格した時は嬉しかった。

学費の関係で公立学校は人気で、倍率も上がる。

「私立大学は合格人数も多く、学校も学生が欲しいから割と合格しやすいと」予備校の先生が言ってた。

 

 

僕は生活費や学費を考え、准看護学校を選択した。

合格した看護大学は名古屋だったので、名古屋での一人くらしのお金もかかる。准看護学校なら、実家から何とか通えたから金銭的に助かる。

 

 

 

 

26歳で入学したが、それでも、年齢は中間くらい。年齢は18歳~42歳と幅広かった。

高校卒業したての18歳から、主婦、僕と同じ転職組。シングルマザーも結構いた。中にには賢い大学を出身者も…。

25人クラスに男は4人。男は全員転職組だった。

 

つづく……

 

褥瘡について。

つい先日、とある施設から褥瘡のある患者が入院し、受け持つことになった。

これまで、褥瘡を見ることはあったが、少し勉強してみようと思い調べてみた。

 

 

褥瘡とは…

「身体に加わった外力は、骨と皮膚表層の間の軟部組織の血流を低下、あるいは停止させる。この状況が一定時間持続されると組織は不可逆な阻血性障害に陥り褥瘡となる」

・外力→圧迫力、ずれ力、摩擦力

・軟部組織→内臓や骨を除いた部分のこと

・不可逆的→元に戻らないこと

・阻血性障害→血流が通常より少なくなり生じる障害

 

 

病棟では褥瘡予防のために、寝たきり患者の仙骨や背骨にフィルムを貼付することがある。

フィルムを貼付して数日後、フィルムがめくれ上がる箇所が出てくる。これが、患者にかかっているずれ力の方向だ。

例えは仙骨に貼ったフィルムの肛門側がめくれ上がっていたら、仙骨に頭部方向へのズレが加わっていたことになる。

このずれ力の影響は褥瘡の大きな原因だ。

 

 

ブタの皮膚で検証したデータを見つけた。

・ずれ力と圧迫力を加えると…45㎜Hgで皮膚が損傷。

 ・圧迫力のみ加えると…290㎜Hg でも損傷なし。

 

 つまり、褥瘡の原因は、圧迫力より、ずれ力の方が影響が大きいらしい。

 

寝たきり患者にヘッドアップやヘッドダウン、体位変換などでずれ力が生じてしまうが、一番強いずれ力が加わったのはオムツ交換であるというデータもある。

当てたオムツを引っ張らないようにすることが大切。

 

オムツ交換の回数を減らしたら、褥瘡が改善した例もあるらしい。実際に、回数を減らすのが良いかは別だが…。

 

聞いた話では、褥瘡は看護や介護の質を図る指標にされることがあるらしい。

患者の安楽のためにも、褥瘡予防に努めたい。

 

 

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               褥瘡後発部位

 

※この文章の内容は個人の主観によるものです。

誤嚥性肺炎について

 

誤嚥性肺炎について

             

誤嚥性肺炎は高齢の人がなりやすい。加齢により、嚥下機能が落ちるからだ。

高齢者が肺炎で入院する場合、市中肺炎より誤嚥性肺炎が多い印象がある。

誤嚥性肺炎は唾液や食物残渣などが、食道ではなく、気管に入り炎症が起こる。

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左右の主気管支を比較すると、心臓がある側の左主気管支のほうが右主気管支より長く、分岐の角度が大きい。
このため、誤嚥した異物は左よりも短く、傾斜角度も小さい右主気管支に落ちやすい。嚥下性肺炎が右肺で生じやすいのは、そのためである。

 

なので、誤嚥性肺炎は右下葉が好発部位となる。
そのため、下葉の聴診が重要。
下葉の聴診をするためには背中側からの聴取が必要。胸部ではなく、背中側でないと、下葉の聴診はできない。
誤嚥が疑われる高齢者では右側の肩甲線上第8肋間(右肩甲骨の下)を重点的に聴診する必要がある。(S6、S10)

 

 

 

誤嚥性肺炎を早期に察知するには

高齢者は肺炎の主症状である高熱、咳嗽、喀痰などの症状がでにくいことも多く、気づいた時には重症化していることもある。
食欲不振や一時的な混乱がみられることもある。
いつもと比べて呼吸数が増加している場合は、 誤嚥性肺炎などの病態が潜んでいる可能性がある。
活気がないなど「いつもと何かが違う」と感じとれることが大切。

 

「いつもと何かが違うとは」

・元気がない
・問いかけに対する返答や表情の変化が少ない
・ぼーっとしている
・不穏な様子がある
・排泄などの訴えがなく、失禁するようになった
・明らかに食欲が低下している
・食事に時間がかかる(嚥下に時間がかかる)
・口腔内に食事を溜め込む
・飲み込みづらそうな様子がある
・むせ込みがある

 

 

 

気道内分泌物は重力により背面に貯留しやすい。
重力により背面の肺は圧迫を受けやすい。
特に寝たきりの患者では、日常生活において背面は必然的に一番下になることが多い。
寝たきり患者は常に背面が圧迫されている。
そのため、寝たきり患者の誤嚥性肺炎の好発部位は下葉となる。

 

そして、好発部位である下葉の圧迫を解除し呼気が肺全体にいきわたるよう、積極的な離床が必要。ベッドのヘッドアップより、できれば車椅子移乗など。

発熱などがなければ積極的な離床を。

 

ちなみに、食事中にムセて食べ物が食道ではなく気管に入ってしまった時に起こるリスクは、誤嚥ではなく窒息だ。

 

 

 ※自分の主観で書いています。鵜呑みにせず必ず自己にて調べてください。

 

 

 

 

健康とは。

『健康とは』

 

これは僕が准看護学校に入学してすぐに授業で出されたお題。

 

まだ看護の勉強も数回しかやっていない頃の話。

授業でこのお題が出され、グループワークをした。グループワークをしておしまいかと思ったら、後日『健康とは』というお題のレポートを提出するよう言われた。

 

これが看護学校のレポート三昧の始まりだった。

この時は看護学生生活が、レポート三昧とは知らずに…。

 

で、どんなことを書いたかというと…。

 

 

“健康とは誰もが望む状態であり、身体的、精神的に前向きなこと。例え身体的に欠損や5感などに障害があったとしても、それを受け止め前向きに生活できていれば健康だと考えれる。

そして、いくら五体満足で何の障害がなくても、毎日大量の煙草を吸い、酒に溺れているような生活をしていては健康とは言えない”

 

と、言うよなことをもっと文章を長くして書いた記憶がある。

看護学生になり数日の男が書いたレポートなので、正しかったかは不明だが…。

 

あなたにとって、健康とはなんですか?

 

看護師を目指す人へ。

看護学生は大変。
看護師になるには、虐げられる看護学生生活を乗り越える必要がある。

 

僕が看護学校を受験する際、仕事をしながら週1回予備校に通っていた。
その時、予備校講師から看護学校の入試について、こんなことを聞いた。
予備校で聞いた話…。
数年前までは基礎の勉強ができればよかった。今は倍率が高く、社会人からの入学は難しい。
最近は私立大学の看護学部が増えたから、高い学費を払えば私立大学なら入学しやすい。不景気の影響で大学へは行かせられないから公立の専門学校へ行かせる親も増えている。
とのことであった。

 

まだまだ女性が多い職場だが、男性看護師も増えつつある。今後男性看護師が増えれば、結婚や妊娠で仕事を辞める人が減る。そして私立大学の看護学部が増えると、現在は人手不足と言われる看護師もいつかは、看護師免許をとったが、就職が難しいという日が来ると言われている。が、これはまだしばらく先の話ではあると思う。

 

 

看護学生生活ではとにかくレポートが多い。
何か事あるごとに「レポート提出しなさい」と言われる。
他の専門学校より勉強量はかなり多く、楽しい学生生活で青春を謳歌する余裕はない。
そして何より大変なのは看護実習。実際に病院へ行き、患者さんと関わる。病院では看護師や先生に虐げられ、邪魔者扱いされ、重箱の隅をつつかれる。家に帰れば、大量のレポート…。

医療ドラマや、いわゆる白衣の天使のイメージに憧れて看護師を目指すが、現実とのギャップで挫折する人も多い。

看護学生生活は忍耐が必要だ。

 

 

僕自身は、看護師への憧れやなりたい看護師像は全くなかった。
看護師になる前の職業では、当時、リーマンショックやタイの洪水など、経済的なマイナス要素があると、仕事が減りボーナスも減る。
一方看護師、はそういったことはなし。経済状況に関わらず、給料やボーナスは減らない。
前職で不景気の煽りをもろに受けた経験から、看護師を目指した。

 

理由は人それぞれでいいと思う。
どんな理由であれ、看護師を目指すと決めた人は、どうか学校生活を耐え抜いて看護師になってほしい。