こんにちは、とまじゅです。
たまには看護師らしいブログでも書こうと思います。
看護学生の時、実習先で音楽療法を見学する機会があると思います。
なんとなく、高齢者の娯楽や気分転換、認知症患者によい影響があるのはイメージできると思います。
学生時代に見学した際の感想は…
「認知症患者にいい効果はあるかもしれないけど、実際に効果あるのかな?」というのが正直な感想でした。
ですが、データをとってみると実際に認知症患者に様々な良い効果をもたらすことがわかっています。
音楽療法は認知症に様々な効果あり!!
音楽療法は、記憶の奥底にある懐かしい感情に働きかけ、身体反応を引き出す試みです。
とあるデータによると、若年性アルツハイマーの患者8人に週1回の音楽療法を16回行ったところ、不安や暴言といった症状は大幅に改善。見当識などの認知機能にも4人で改善が見られたそうです。
中には、認知症が進んでほとんど反応がなくなった70代女性が鍵盤を指でたたき、音楽に合わせてひょうきんな表情を作った例もあります。
ほかにも、67歳で重度の認知症の女性が旅行先のハワイで聞いた曲が奏でられると、夫の方に向って歩き、踊る仕草をすることもあったそうです。
ただし、音楽療法は認知症発症前から音楽が詰まっていることが、治療の前提だといわれています。
そのため、患者の年齢に応じた音楽を選ぶことが大切。
音楽療法は音楽を聞かせるだけではありません。
鈴やベルを持たせて音に合わせて自由に鳴らしてもらったり、歌を歌える患者であれば、カラオケをしたり…。
音楽は記憶や感情と直結し、歌うことで自分の歩みを思い出し、不安から逃れて、幸福感につながる。家族にとっても介護にやりがいにつながります。
ただ、現状では健康保険の対象になっていないことなどから、実施している医療機関も少なく、どのように普及させるかが課題となっています。
音楽療法の効果
- 睡眠がとれるようになった
- 妄想が減った
- 穏やかになった
- 表情が明るくなった
- 不安そうなそぶりが減った
- よく笑うようになった
- 自信ある態度や発言が見られるようになった
患者家族からは以上のような声があったそうです。
ではまた!!