とまじゅの見たもの

釣り×バイク×育児×岐阜

円空の里、粥川ウナギの生息地 岐阜県郡上市美並町の粥川へ行ってきました。

こんばんは、とまじゅです。

 

 

今回は、岐阜県郡上市美並町にある「粥川」という地域へ行ってみました。

 

 

 

はじめに

郡上市美並町にある一部の地域では、ウナギを食べないという噂を聞きました。

それは昔の話なのか、現在でも食べないのか?

食べないとしたらなぜ食べないのか気になっていました。

そこで、実際にその地域へ行って調べてみることにしました。

 

ウナギを食べないと言われているのは、郡上市美並町にある「粥川」というところです。

 

 

 

アクセス

「粥川」は岐阜県郡上市美並町にある地域です。旧美並村ですね。

 

 

国道156号線から長良川を渡り、県道61号線を北上すると「粥川」という案内表示が出てきます。


f:id:to-ma-to-juice:20220223024619j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220223024644j:image


 

実際に粥川へ行ってみました

粥川の入り口では早速、円空像と観光案内の看板が出迎えてくれます。


f:id:to-ma-to-juice:20220223030723j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220223030738j:image

 

 

基幹集落センター

入り口はもともと大正時代に建てられた小学校があった場所で「基幹集落センター」と表示が設置されていました。

現在も当時の石作りの門が残っています。


f:id:to-ma-to-juice:20220223024742j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220223024837j:image
☝石作りの校門です。石柱の裏には「大正二年一月 寄附人 古川七兵衛」と掘られています。

 

 

 

円空

県道61号線から円空街道と言われる県道315号線を進んでいくと「円空岩」という看板がありました。


f:id:to-ma-to-juice:20220223030805j:image

看板に従って山の方へ進んでいくと…
f:id:to-ma-to-juice:20220223030836j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220223030906j:image


看板がありました。
円空岩です。

円空

場所:美並村高砂(粥川)川千谷左岸

 

由緒

円空がこの岩の下で修業し、仏像を彫ったので円空岩というようになった。円空は食べ物が欲しくなると川へ仏像を流し、それを見た村人が食物を持ってきたという伝承がある。

大きさ、縦6m・横8m・厚さ3m・重さ約200t。

岩の下、開口5m奥行き6m・入口の高さ2m・奥の高さ0.5m奥の両側は岩石と土砂で囲まれる。


f:id:to-ma-to-juice:20220223084814j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220223084904j:image

この岩の下で円空は修業して仏像を彫ったのですね。

冬に行ったのでとても寒く、円空さんも冬はどのように寒さをしのいだのだろうという素朴な疑問が浮かびました。

 

 

 

円空

円空岩から県道へ戻り、さらに進んでいくと「円空洞」の看板がでてきました。


f:id:to-ma-to-juice:20220223085239j:image

 

この円空洞にも行ってみようと思い、看板が従い進むと…

山道でした。

里山歩きと同じような道です。

山道を歩く覚悟をしていかなければならないです。


f:id:to-ma-to-juice:20220223085454j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220223085515j:image

 

途中、道が崩れていました。f:id:to-ma-to-juice:20220223085607j:image

 

山道を15分ほど歩くと…

円空洞に着きます。

円空洞の入り口には古い看板がりました。f:id:to-ma-to-juice:20220227004153j:image

円空

場所:美並村高砂(粥川)坊主洞

由緒

円空がこの洞窟で仏像を刻み、修業したので円空洞と言われ県道からこの洞窟までの谷を坊主洞という。

大きさ

間口2m、奥行き4m、入口の高さ3m、奥の高さ1m。

周辺 

円空洞は南に面し、谷より約5m高く洞窟の右側に約10mの滝がある。洞窟より50m(看板古く読み取れず)江戸時代の道が通っている。

看板がさびて朽ちているため、一部読み取れませんが、江戸時代の道があるようです。

江戸時代の人々は山を歩いて村を行き来していたと思うとロマンがありますね(^^)/

 


f:id:to-ma-to-juice:20220227004231j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220227004257j:image
滝は水が枯渇していました。

 

 

 

矢納ヶ渕(やとがぶち)

粥川谷沿いの最奥部には矢納ヶ渕があります。

ここは谷が深い渕となっています。

綺麗な緑ですね。


f:id:to-ma-to-juice:20220227004343j:image

ここは藤原高光公による瓢ヶ岳の妖鬼退治の伝説、その矢を治めた場所と言われています。


f:id:to-ma-to-juice:20220227004407j:image

 

 

粥川のウナギについて

「昔瓢ヶ岳には鬼が住んでおり、たびたび粥川の里に下りてきて人々を悩ませていた。そこで、御門の命により、藤原高光が鬼退治をすることになったが、鬼は変幻自在に行方をくらまし、見つけ出せないので高光は困り果てていた。

すると目の前に一匹のうなぎが現れ道案内をするかのように前を行くのであとを追うと、ついに高光は鬼を見つけだすことができ、持っていた弓矢で見事退治することができた。

その後高光は弓を宮に納め、矢を滝に納めたので、その滝を「矢納ヶ淵」というようになった。」

つまり、粥川の人々は自分たちを悩ませていた鬼を退治する手伝いをしたうなぎを神の使いとして崇め、以後食べることを禁止したというのです。

また、人々がうなぎを大切にしていたこともあってか、昭和の半ばまでは粥川にはうなぎが大量に生息し、大正13年には「うなぎの群生地」として国の天然記念物にも指定されています。

過去に病気により大量死したこともあり、現在ではあまりうなぎの姿を見つけることが少なくなってきていますが、美並の昔を伝える資料館『美並ふるさと館』には、粥川のほとりでお釜を洗う女性に無数のうなぎが群がっている写真を見ることができますし、星宮神社の境内にある池ではたくさんの大きなうなぎの姿を見ることができます。

美並町粥川地区 ここは今でも昔の気持ちを忘れず残し続けていく、そんな人たちが暮らす素敵な集落です。


f:id:to-ma-to-juice:20220227004450j:image

実際に美並村の出身者に話を聞くと「粥川のウナギでなければ食べる」とのことでした。

 

 

粥川地区の景色f:id:to-ma-to-juice:20220227004523j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220227004547j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220227004608j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220227004627j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220227004651j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220227004723j:image
f:id:to-ma-to-juice:20220227004738j:image

 

 

 

おわりに

今回は郡上市美並町にある粥川地区に行ってきました。

ウナギについて知りたくて行ってみたのですが円空さんについても、いろいろ学べました。

田舎の風景に綺麗な川…素敵な場所です。

今回ブログに書いた場所以外にも、「美並ふるさと館」「星宮神社」など気になる場所がまだあります。

時間の関係でふるさと館への入場は諦めましたが、また訪れてみたいと思いました。

 

ではまた!!